(1) 企業の新製品開発をトータルにサポートする「一括一貫体制」

菊池製作所のメインビジネスは、企業の製品開発に使用される試作品や金型の製作です。お客様の図面通り忠実にモノを作るだけでなく、図面が存在する前段階から市場投入までのプロセスを見据えて材料、最適加工法、品質、生産コスト、納期に至るまで、お客様に最適なソリューションを提案しています。この提案力を可能にしているのが幅広い加工技術を駆使し、設計→→試作→金型製作→量産→組立→検査に至るまでトータルで受注できる独自の「一括一貫体制」。他にないオリジナルのスタイルを持つ「総合ものづくり支援企業」として、幅広い分野の製造業で新技術・製品の創出にひと役買っています。

一括一貫体制の流れ

一括一貫体制を支えるもの

最先端設備と匠の技を持つスタッフ

• 各工場はそれぞれが金型製作から各種成形加工、板金・プレス加工、機械加工、装置設計など専門工場として異なる技術を保有
• 質量ともに各専業メーカーに匹敵するレベルでの最新鋭加工設備200機種400台以上を保有
• 多能工として複数の技術教育を受けたスタッフが受注状況に応じ工場間を異動することで機動的に多種多様な製品に対応
• 最先端の技術体系を取り込むとともに、経験の中でしか身につけられない「匠の技」の向上・伝承にも注力
• 匠の技と先端技術の融合による技術力が競争力の源泉

保有技術

• 金型製作技術
• マグネシウム成形技術（チクソモールディング）
• 金属射出成形技術
• (メタルインジェクション成形)
• プラスチック
• 成形技術
• 機械加工技術
• 精密・微細板金
• 加工技術
• 精密プレス加工
• ホットチャンバー式アルミダイカスト(鋳造)技術

(2) 新技術・新製品を生み出す「産学官連携」のネットワーク

菊池製作所では未来を担うシーズ技術の発掘・事業化をめざして早くからオープンイノベーションに取り組んでいます。「ものづくりメカトロ研究所」を中心に、20年以上にわたり大学・研究機関との共同研究を続け、連携のネットワークを拡大してきました。また、サポート・サービスロボット^※分野を中心に製品化に移行した案件については共同ベンチャーを設立。国・地方自治体も巻き込み、資金面も含めて事業化を支援しています。

※サポート・サービスロボット：ヒトの生活や能力を支援するロボット・装置。工場での稼働率を向上させる産業用ロボット（自動機）と異なり、製作では使う人や用途に合わせて微調整が求められる。

(3)「サポート産業」を強力に支援するプラットフォーム構想

菊池製作所ではサポート・サービスロボット分野を「サポート産業」と定義し、市場の拡大を図るプラットフォーム構想を推進しています。モノづくりはもちろん実証・販売・保守も含めトータルでグループベンチャーを支援する体制を構築。市場の開拓、グループ力の最大化につなげます。
またグループ以外のベンチャーにもプラットフォームの機能を提供することで産業企業群の形成を図る「ベンチャー100社構想」も推進中。その一環として、グループ外も含めサポート産業の技術・製品を広く紹介するWEBサイト「ワールドロボテック」を開設しました。

菊池製作所グループプラットフォーム構想

ワールドロボテック

サポート産業の技術・製品を紹介するWEBサイト「ワールドロボテック」では現在グループ外も含め30社50品目を掲載。1年以内に100社300品目をめざしています。また、実証・改善のため未完のものも掲載しています。